金現物 2008 11 8
証券化された金(gold)、つまり金ETFと、
金現物は、需要の動きが異なることをご存知でしょうか。
たとえば、金貨について書きましょう。
現在、金貨は、品薄状態と聞きます。
先月、円に対してドルが急落した時、
「個人のドル買い(現物)が殺到した結果、ドルが品切れになった」と、新聞報道がありました。
実は、その時、金貨を買い求める人も多かったそうです。
そういう話を聞いて、
私も、週末に、田中貴金属の特約店に行ってみました。
確かに、以前に比べて、金貨は、品薄状態になっていました。
翌週、別の特約店に行っても、同じような状態で、
プラチナのコインは、「在庫なし」という状態でした。
田中貴金属のサイトを見てみると、
「金貨、プラチナコインの一部販売停止に関するお知らせ」があり、
「現在、世界的な金融危機により、
米国やヨーロッパなどの国々で金やプラチナへの投資需要が非常に盛り上がっております。
それにともない金貨やプラチナコインの需要も急増し、
各国の造幣局では金貨の製造が追いつかない状況となっております。
なお、アメリカ合衆国造幣局では、
2008年内のプラチナイーグルコインの製造を中止しました。
また、カナダ造幣局では既にプラチナメイプルリーフコインの製造を中止しています。
当社では金貨の輸入に最善を尽くしておりますが、
金貨やプラチナコインの品種やサイズによっては、
在庫が無くなり販売を停止しているものがあります」とあります。
昔は、いつでも金貨やプラチナコインが買えたのに、
今は、品薄状態で、なかなか手に入らないという時代になってしまったかもしれません。
日本も、ウィーン金貨やメイプルリーフ金貨に匹敵するような、
高品質な金貨の製造を始めたら、どうでしょうか。
何しろ、日本は、昔、ジパング(Zipangu)と呼ばれた国ですから、
世界中から注文が来ると思います。